『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』読了
『日日是好日*1―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』という本を読み終わりました。
茶道についてのエッセイ本なんですが、
読み始めてすぐに、
これは、ただのお茶の本じゃない。
と思いました。
ただの、なんて言ったらお茶の文化や お茶を嗜む方に対してものすごく失礼になるけど、
敢えてそう言いたい。
これはお茶についての本ではなくて、人生や生き方についての本です。
まず目次からしてすごいですもん。
ひとつひとつが教訓になっているというか、胸に刺さるんですよね。
茶人という生きもの
「自分は何も知らない」ということを知る
頭で考えようとしないこと
「今」に気持ちを集中すること
見て感じること
たくさんの「本物」を見ること
季節を味わうこと
五感で自然とつながること
今、ここにいること
自然に身を任せ、時を過ごすこと
このままでよい、ということ
別れは必ずやってくること
自分の内側に耳をすますこと
雨の日は、雨を聴くこと
成長を待つこと
長い目で今を生きること
以下は、気にいったフレーズ。
簡単に書きだしてみたけれど、本当はまだまだあります。笑
「さあ、気持ちを切り替えるのよ。今、目の前にあることをしなさい。『今』に気持ちを集中するの」
会いたいと思ったら、会わなければいけない。好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。
幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。
だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。
一期一会とは、そういうことなんだ……。
してはいけないことなど、何もない。
しなければならないことも、何もない。
足りないものなど、何もない。
私はただ、いるということだけで、百パーセントを満たしていた。
私は語彙力が少ないので、この本の良さをうまく伝えられないのですが…。
久しぶりに魂を揺さぶるような本に出会えたと思いました。
是非とも手元に置いておいて人生で何度も読み返したい、そんな本です。
ちなみにこの本の存在は、こちらの記事で初めて知りました。
とても良い本を教えて頂きました!ありがとうございます。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
- 作者: 森下典子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/10/28
- メディア: 文庫
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*1:にちにちこれこうじつ、と読みます